屋根塗装・カバー工法・葺き替えの違い

屋根リフォームを検討するとき、多くのお客様が悩まれるのが「屋根塗装・カバー工法・葺き替え、どれを選べばいいの？」という点です。今回はそれぞれの違い・費用・向いているケースを屋根工事のプロ目線で分かりやすくまとめました。

屋根塗装とは見た目を美しくする工事です。特徴は既存の屋根材の上から塗料を塗る工事で、工期が短く、費用を抑えやすい工事です。

メリット

費用が比較的安い

工期が短い（約1週間前後）

見た目がきれいになる

デメリット

雨漏りは直せない

屋根材そのものの寿命は延ばせない

下地が傷んでいる場合は施工不可

向いているケース

築10〜15年程度

雨漏りがない

屋根材の割れ・反りが少ない

屋根材の種類によっても不向きな場合があります。

カバー工法とは今の屋根の上に新しい屋根を重ねる方法で、特徴は既存屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工「重ね葺き」とも呼ばれています。

メリット

葺き替えより費用が安い

廃材が少なく環境に優しい

断熱性・遮音性が向上しやすい

デメリット

屋根が重くなる

下地が傷んでいると施工不可

瓦屋根には不向きな場合が多い

向いているケース

築15〜30年

スレート屋根・金属屋根

雨漏りがない、または軽微

葺き替えとは屋根を一新する最も確実な工事で特徴は既存の屋根を撤去し、下地から新しく施工、屋根リフォームの中で最も根本的な工事です。

メリット

下地まで修理できる

屋根の寿命が最も長くなる

雨漏りの不安を根本解決

デメリット

費用が高い

工期が長め

廃材処分費がかかる

向いているケース

雨漏りしている

下地が腐食している

築30年以上

どの工事が正解かは「屋根の状態」で決まりますよくある失敗が「安いから塗装で」と決めてしまうことです。

下地が傷んでいる屋根に塗装をしても、数年で再工事が必要になるケースも少なくありません。

正しい選択には、屋根点検が必須です。

屋根リフォームは「今」だけでなく将来を考えて工事するくとが大切です。

屋根塗装・カバー工法・葺き替えにはそれぞれ適したタイミングがあります。

当社では、無理に高額な工事をおすすめすることはありません。ご要望をお聞きした後、屋根の状態を見させていただき今後どれくらいの間居住するかなどのご予定も踏まえた上でお施主様に取って1番良い工事は何かをご提案させていただいております。それが必要な理由としましては後数年後に解体するのに数百万もかけて屋根の葺き替え工事や美観を良くするための塗装工事をする必要がないと考えるからです。

リフォームに関するご不明点・疑問などございましたらお気軽にお問い合わせください。